プロアーチとは?

プロアーチとは?

「入れ歯が合わなくて、食事のたびにストレスを感じる」
「歯がほとんどなくなってしまったけれど、インプラントにするには本数が多くて費用が心配」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?

 

片顎4本のインプラントで、すべての歯を支えられる治療法があります。それがプロアーチです。手術時間は2〜3時間ほどで、その日のうちに仮歯も装着できるため、見た目も機能も短期間で回復できます。

 

今回は、プロアーチの仕組みと、そのメリット・デメリット、治療の流れまでを解説します。

そもそもプロアーチ(Pro Arch)って?

そもそもプロアーチ(Pro Arch)って?
 

冒頭でも触れましたが、プロアーチとは、片顎に4本(症例によっては6本)のインプラントを埋め込み、その上に連結した人工歯を固定する治療法です。

 

例えば、片顎14本の歯の多くを失った場合、その本数分のインプラントを埋入するというのは、身体的にも金銭的にも大きな壁となり、実際に行われることはほぼないでしょう(※)。

 

(※)この点について詳しくは、当院と同じく医療法人社団 千仁会の提携医院であるインプラントオフィス大通インプラントは何本までなら入れられる?のコラムをご参照ください。

 

プロアーチによる治療であれば、少ない本数のインプラントで歯列全体を支えられるようになります。手術したその日のうちに仮歯を装着できる即時荷重も可能で、肉体面・費用面ともにメリットがある治療なのです。

プロアーチとオールオン4の違い

 

実を言うと、この術式はメーカーによって呼び名が異なります。世界的に有名なノーベル・バイオケア社が開発・提唱したものはオールオン4(All-on-4)と呼ばれ、同じく世界的インプラントメーカーであるストローマン社の製品を用いた場合をプロアーチと呼びます。どちらも4本のインプラントで支えるというコンセプトは共通しているのが特徴です。

 

オールオン4については、同じくインプラントオフィス大通オールオン4(All-on-4)とその8つの利点のコラムで解説しておりますので、より詳しく知りたい方はご参考になさってください。

プロアーチのメリット

プロアーチのメリット
 

プロアーチは、入れ歯や通常のインプラント治療と比較して、さまざまなメリットがあります。

  • 固定式であるため安定感に優れている
  • 噛む力が強く、天然歯と同程度の力で噛める
  • 見た目が天然歯のように審美性が高い
  • 骨が少なくても治療が可能なケースがある
  • 骨移植が不要なケースが多い
  • 手術当日に仮歯を装着できる
  • 費用を抑えられる可能性がある

最大の特長は、人工歯がインプラントにしっかりと固定されている点です。入れ歯のように食事中にズレたり、外れたりする心配がありません。

 

最終的な人工歯も、セラミックを選べば天然歯のように白く美しく仕上がるのもメリットです。「硬いものを噛むのが怖い」「人前で笑うのが恥ずかしい」といったストレスから解放されるでしょう。

 

また、お伝えしてきたように、プロアーチでは手術したその日のうちに仮歯(※)を装着できます。仮歯の段階でも、柔らかい食べ物であれば食事ができます。

 

(※)仮歯について詳しくは、インプラントオフィス大通インプラント治療中の仮歯の役割って?のコラムをご参照ください。

プロアーチのデメリット

プロアーチのデメリット
 

メリットの多いプロアーチですが、もちろんデメリットもあります。

  • 外科手術が必要である
  • 抜歯が必要になることがある
  • 自由診療(保険適用外)である
  • 術後、痛みが出る場合がある
  • 口腔ケアが難しい

プロアーチはインプラント治療なので、一般的なインプラントの埋入手術と同じく外科処置は必要です。

 

また、残っている歯の状態によっては、プロアーチを行う前に抜歯が必要になるケースがあり、ご自身の歯を残したい方にとっては、心理的なハードルになるかもしれません。

 

費用面では、プロアーチもインプラントと同様に自由診療(保険適用外)のため、片顎で百万円単位の費用がかかります。ただし、すべての歯にインプラントを入れるよりは費用を抑えられます。

 

加えて、長持ちさせるための定期的なメンテナンス、自宅での丁寧なケアが必須です。

プロアーチの手術の流れ

プロアーチの治療は、大きく分けて6つのステップで進みます。初めての方でもイメージしやすいよう、それぞれの段階を詳しく解説します。

初診・検査

お口の中の診察とともに、レントゲンやCTなどの検査を行い、骨の量や質を確認します。

治療計画の立案

プロアーチの手術の流れ:治療計画の立案
 

3Dシミュレーション等を使用し、インプラントの埋入位置や角度を決めていきます。手術の流れの説明や料金の確認などもしていただきます。

インプラント手術

プロアーチの手術の流れ:インプラント手術,ポラリス歯科・矯正歯科では、ストローマン社のインプラントシステムを使用し、専用の手術室での精密インプラント治療を行います。
 

前歯部分に2本、奥歯部分に2本、計4本のインプラントを埋入します。手術時間は2〜3時間程度で入院の必要はありません。

 

ポラリス歯科・矯正歯科では、ストローマン社のインプラントシステムを使用し、専用の手術室での精密インプラント治療を行います。

仮歯の装着

プロアーチの手術の流れ:仮歯の装着
 

インプラント埋入後、その日のうちに仮歯を装着します。見た目もすぐに回復しますし、柔らかい食べ物であれば食事も可能です。痛みが出る場合に備えて、鎮痛剤が処方されますので、指示どおりに服用してください。

治癒期間

プロアーチの手術の流れ:治癒期間(約3~6ヶ月)
 

インプラントが顎の骨と結合(オッセオインテグレーション)するまでに、約3〜6ヶ月かかります。その間は最終的な人工歯ではなく、仮歯で過ごします。定期的にチェックを受けながら、治癒の経過を確認していきます。

最終的な人工歯を入れる

プロアーチの手術の流れ:最終的な人工歯を入れる
 

骨結合が確認できたら、仮歯を外して最終的な人工歯(被せ物)を装着します。色や形を細かく調整し、噛み合わせをしっかり整えて完成です。その後は、3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンスを続けていきます。

インプラント治療で気を付けること

インプラントを長持ちさせるためには、いくつかの注意点を守る必要があります。

術前・術後の禁煙

インプラント治療で気をつけること:術前・術後の禁煙
 

喫煙はインプラントと骨の結合を妨げ、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させて傷の治りを遅くしてしまうので、禁煙することが求められます。特に手術の2週間前から術後2〜3ヶ月間は禁煙することが強く推奨されています。

処方薬は指示通りに服用する

インプラント治療で気をつけること:処方薬は指示通りに服用する
 

術後に処方される抗生物質や鎮痛剤は、感染予防と痛みのコントロールのために必要な薬です。自己判断で処方薬の服用をやめたり、量を変えたりしないようにしましょう。

血行が良くなる行為を控える

インプラント治療で気をつけること:血行が良くなる行為を控える
 

手術後1週間程度は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒を控えてください。血行が良くなると、傷口から出血しやすくなったり、腫れがひどくなったりすることがあります。

柔らかい食事を心がける

インプラント治療で気をつけること:柔らかい食事を心がける
 

仮歯の期間中は、硬いものや粘着性のあるものは避け、柔らかい食事を中心に摂りましょう。おかゆやスープ、豆腐、煮込み料理などがおすすめです。

丁寧なメンテナンス

セルフケアとプロフェッショナルケアでしっかりと歯周病対策を
 

インプラントは、手術が終わればメンテナンスフリーではありません。インプラントを長く使い続けるために、毎日のブラッシングに加えて、歯間ブラシやフロスを使った丁寧なケアを習慣にしましょう。そして、歯科医院での定期的なメンテナンスを欠かさずに受けてください。

プロアーチがおすすめな人とは?

プロアーチがおすすめな人とは?

プロアーチは、以下のような方に特におすすめの治療法です。

  • 歯がほとんど残っていない人
  • 抜歯が必要な歯が多い人
  • 入れ歯のズレや痛み、見た目が気になる人
  • しっかりと噛んで食事を楽しみたい人

プロアーチは、全ての歯が無くても歯列を回復することができ、見た目も自然で美しいため、こういったお悩みを抱えていらっしゃる方にはおすすめの治療法といえます。

 

ただし、全身疾患がある方や、顎の骨の状態によってはプロアーチが適応できないケースもあります。まずはカウンセリングを受け、ご自身に合った治療法を相談することをおすすめします。

噛める喜びと自然な見た目を取り戻す

噛める喜びと自然な見た目を取り戻す
 

プロアーチは、しっかり噛めて見た目が自然、治療期間も短くて済むという多くのメリットがある治療法です。

 

人生100年時代といわれる今、食事を美味しく食べられることはQOL(生活の質)の向上につながります。歯の寿命は50~60年とされ、その頃になると歯を失ってしまう方も増えていきますが、「歯がないから」と諦める必要はありません。

 

ポラリス歯科・矯正歯科では、患者さん一人ひとりの歯のお悩みに寄り添い、その状態に合わせ、最適な治療プランをご提案いたします。多くの歯を失って困っている、入れ歯に問題を抱えているという方も、まずは一度、札幌駅すぐのポラリス歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

 

参考文献