歯並びをきれいにするだけじゃない!矯正治療の様々なメリット

歯並びをきれいにするだけじゃない!矯正治療の様々なメリット
 

多くの方にとって、矯正治療は「歯並びをきれいに直す治療」というイメージがあるのではないでしょうか?

 

もちろん「矯正=歯並びを整える」という捉え方は間違っていません。たしかに、きれいな歯並びの口元は魅力的ですよね。厚生労働省も矯正治療は美容治療であるという解釈をしており、さらに矯正治療の初診患者数は、平成29年から令和2年までの3年間で、実に3.6倍に増加しています。歯並びに対する美意識は、年々高まっていると言えるでしょう。

 

ただ、そのため、矯正治療には歯並びを整える以外にも、多くのメリットがあることをご存知ない方もいらっしゃるかと思います。今回は、そんな矯正治療の様々な効果についてお伝えしましょう。

矯正治療がもたらす歯やお口の機能面での効果

矯正治療には、歯やお口が持っている本来の働き、つまり「機能」を高める効果があります。

食物を食べやすくなる

矯正治療によって食物を食べやすくなる
 

歯並びが乱れていたり、上下の歯がきちんと噛み合っていなかったりすると、食べ物を上下の歯の間に適切に挟めなくなります。

 

食べるための顎の動き方も不自然になり、運動の範囲も歪んでしまいますし、噛みにくい状態なので、顎を動かす筋肉の不調和も起こります。

 

矯正治療を受けて歯並びが良くなると、噛み合わせが整い、顎も正常に動くようになるため、食べ物が食べやすくなります。

噛みやすくなる

矯正治療によって噛みやすくなる
 

奥歯の数が減ったり、上下の奥歯の接触面積が小さくなったりすると、咀嚼効率(そしゃくこうりつ:masticatory efficiency)が低下します。咀嚼効率とは、どれくらい物をきちんと噛み砕けるか(効率良く咀嚼できるか)を表す数値で、簡単に言うと噛みやすさのことです。

 

正常な噛み合わせの人と、歯列不正(しれつふせい:悪い歯並びのこと)の人とで、上下の奥歯の接触面積を比べると、歯列不正の人の方が、奥歯の接触面積が小さくなります。奥歯の接触面積が減少すると、咀嚼効率が落ちてしまうのです。

 

歯並びが整えられると、しっかりと奥歯で噛めるようになるので、奥歯の接触面積も広くなり、よりいっそう噛みやすくなります。

発音が良くなる

矯正治療によって発音が良くなる
 

歯は発音にも関係しています。その中でも、前歯は発音ととても関係が深い歯として知られています。

 

前歯が噛み合わない開咬(かいこう:オープンバイト)や、反対咬合・下顎前突(はんたいこうごう・かがくぜんとつ:いわゆる受け口のこと)、上顎前突(じょうがくぜんとつ:出っ歯のこと)など、前歯部の歯列不正の方は、特にサ行の発音に影響が出て、甘えたような発音になってしまいます。

 

矯正治療によって前歯部の歯並びが良くなると、発音も正常になり、言葉を明瞭に伝えられるようになります。

顎の成長発育を整える

矯正治療によって顎の成長発育を整える
 

子どもの頃の歯列不正を放置していると、顎の成長発育にも悪影響が出てきます。歯列不正の種類によっては、顎の形や口元が左右非対称になることもありますし、顎の前方への成長が不十分になることもあります。

 

お子さんの歯列矯正では、これらの悪影響が出ないよう、顎の成長発育もコントロールし、理想的な形や大きさにしていきますので、顎の成長発育を整える効果も得られます。

 

医療法人社団 千仁会には、お子さんのための矯正治療を提供するクリニックが札幌市内に多くございますので、お子さんの歯列矯正をお考えの方は、お近くクリニックまでお問い合わせください。

矯正治療がもたらす歯やお口の病気に対する効果

歯列矯正は、歯やお口の病気のリスクを軽減してくれる、健康面でのメリットもあります。

虫歯のリスク軽減

矯正治療による虫歯のリスク軽減
 

虫歯治療のページでもお伝えしていますが、虫歯の原因は、ミュータンス菌などのお口の中にいる細菌です。虫歯の原因菌は、歯に溜まるプラーク(歯垢)の中にいるので、なるべくプラークが付着しないよう、虫歯予防の基本としての歯磨きが大切になります。

 

並んでいる歯と歯は、コンタクトポイントという点で触れ合っているのですが、歯並びが悪いと、このコンタクトポイントが広くなったり、歯が重なり合ったりします。すると、食べ物が挟まりやすくなるだけでなく、歯磨きも難しくなり、虫歯になりやすくなってしまうのです。

 

乱れていた歯並びを整えると、歯と歯が適切なコンタクトポイントで触れ合うようになるので、歯磨きがしやすくなり、虫歯のリスクも低く抑えられます。

歯周病のリスク軽減

矯正治療による歯周病のリスク軽減
 

歯周病治療のページで解説しているとおり、歯周病も虫歯と同じく、ジンジバリス菌を代表とした細菌によって引き起こされる病気ですので、その予防のためには、歯磨きがしっかりできていることが大切です。

 

ところが上述のように、歯並びが悪いと歯磨きが難しくなります。すると、歯肉の炎症や歯周ポケットの形成、歯肉退縮など、歯周病が発症します。さらに、歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、噛み合わせの力が特定の歯に過剰に掛かるようになると、歯周病を悪化させる要因になってしまいます。

 

このように、歯列不正は歯周病の原因になるため、矯正治療で歯並びを整えると、歯周病予防の効果も得られます。

顎関節症のリスク軽減

矯正治療による顎関節症のリスク軽減
 

歯列不正があると、上下の歯の噛み合わせが不適切になり、顎の動かし方や、顎を動かす筋肉の動きも正常ではなくなってしまいます。

 

これが顎の関節には過剰な負担となり、長期にわたって続けば、顎関節症や顎の筋肉痛を引き起こします。矯正治療によって歯並びが正常になると、顎の関節や筋肉も自然な動きになります。

歯のケガに強くなる

矯正治療により歯のケガに強くなる
 

前歯が前に傾いてずれてしまった歯列不正や、犬歯がはみ出してしまった歯列不正(いわゆる八重歯)などは、転んだりぶつかったりした時に、該当する歯に力が加わりやすく、歯が折れたり、抜けたりする可能性が高くなります。

 

歯並びを整えると、力が特定の歯に集中するのではなく、多くの歯で転倒や衝突時の力を受け止められます。もちろん、転んだりぶつかったりした時に、絶対に歯を損傷しないわけではありませんが、きれいな歯並びの方が、歯のケガに伴うリスクを低く抑えられます。

歯科治療が効果的に行える

矯正治療により歯科治療が効果的に行える
 

例えば虫歯の治療では、虫歯によって失われた部分を人工材料で補う修復治療がよく行われます。以前コラムで解説したコンポジットレジンで埋めることもあれば、歯型を取って様々な被せ物を入れることもあります。

 

歯並びが悪いと、こうした治療も難しくなります。また、歯列不正がある歯並びでは、正常な歯並びの虫歯治療よりも、歯を多く削らなくてはならないケースも出てきます。

 

矯正治療で歯列不正を解消すれば、治療が容易になるだけでなく、歯を削る量も少なく抑えることができ、歯の寿命にも良い影響を与えます。

その他の効果

コンプレックスの解消
 

直接的な病気とは異なりますが、歯列不正があると、歯並びがどう見えるかを気にしてしまい、人前で笑いづらくなったり、話しづらくなるという方もいます。

 

ヒトは社会生活を送る動物です。社会の中で様々な人と関わって生活をするうえで、他者に与える印象は、とても大きな意味合いを持っているのです。

 

特に顔つきは重要で、ビジネスやプライベートでも、第一印象が人間関係に影響することもあります。もちろん顔つきに関する要素は色々ありますが、口元や歯もその一つでしょう。

 

矯正治療を受けて、口元や歯が審美的に整えられると、他人に与える印象も良くなり、コンプレックスが解消される方も多くいらっしゃいます。笑顔が増え、患者さんが活き活きとされている姿を見ると、当院のスタッフも嬉しくなります。

様々なメリットがある矯正治療

様々なメリットがある矯正治療
 

今回は、矯正治療の様々な効果についてお伝えしました。ともすると、歯並びを整える点だけに目が行きやすい矯正治療ですが、歯やお口の機能の正常化や、歯やお口にまつわる様々な病気の予防、延いてはコンプレックスの解消にも役立つことをご理解いただけたかと思います。

 

矯正治療はQOL(生活の質)を向上させることにもつながります。ポラリス歯科・矯正歯科では、多くの方に矯正治療を行っていますが、患者さんの歯やお口の状態が次第に良くなり、喜んでいただけることが何よりの励みになっています。

 

当院は、医療法人社団 千仁会の理念に基づき、多くの専門医が在籍する安心の体制で、一人一人に合った矯正治療をご提供いたしますので、歯列矯正をお考えの方は、ぜひポラリス歯科・矯正歯科にお越しください。