歯の着色を防ぐには

歯の着色を防ぐには
 

各種歯磨き製品を販売するライオン株式会社が、2020年に歯に対するアンケートを行ったところ、歯の色が気になると答えた方は約にも上りました。

 

たしかに、白くて綺麗な歯はとても魅力的で、笑顔にも自信を持つことができますよね。しかし、ポラリス歯科・矯正歯科にもご相談が寄せられますが、毎日歯を磨いているのに歯が黄ばんできた、歯の色がくすんできたという方も多いのではないでしょうか?

 

実は、歯の着色が起こるのには様々な理由があります。今回は、歯が着色しないためにできることをご説明していきましょう。

歯が着色する原因

歯の着色はステイン(stain:しみ、汚れの意味)と言われていますが、ステインの原因の多くは、日常の生活習慣にあります。

コーヒー、お茶、ワインをよく飲む

コーヒー、お茶、ワイン等をよく飲む
 

コーヒー、お茶、ワイン、カレーなどの食品にはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは自然界に存在する、食べ物や飲み物の色素成分です。有名なポリフェノールの一種であるカテキンやイソフラボンなどは、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんね。

 

抗酸化作用が強く、生活習慣病予防にもなると言われるポリフェノールですが、歯のエナメル質をコーティングしているペリクルというタンパク質と、食物中に含まれているポリフェノールが結びつくと、ステインになります。

 

そのため、ポリフェノールを多く含むものを、好んで頻繁に食べたり飲んだりしていると、歯にステインが付きやすくなり、歯が黄ばんだり、くすんで見えたりしてしまうのです。

喫煙する

喫煙する
 

タバコに含まれているヤニは歯の黄ばみの原因となります。ヤニは粘着力のある物質のため、上述のような着色成分を含む食品を、食べたり飲んだりした時に、歯に色素を定着させてしまいます。

 

また、タバコは歯の着色だけでなく、歯ぐきの色まで変えてしまうことがあります。タバコにはニコチンやタールが含まれていますが、ニコチンによって歯ぐきの血流が悪くなったり、タールによって歯ぐきにメラニン色素が沈着したりします。

口呼吸をしている

口呼吸をしている
 

口呼吸とは、日常的に鼻ではなく、口をポカンと開けて息をしていることを指します。実際にやってみるとお分かりになると思いますが、口で呼吸していると、口の中が乾燥しやすい状態になります。

 

口内が乾燥して唾液が不足すると、口の中の細菌が増え、歯に付く歯垢も増えていきます。この歯垢が歯に着色を起こす原因となります。

 

また、口呼吸は舌が口の底にあるため、口の中の空気が直接歯に当たりやすい状態になります。これによって、歯の表面に異物が付着し、着色も生じやすくなってしまいます。口呼吸は歯の健康に悪影響を及ぼすので、鼻呼吸を心掛けてください。

歯並びが悪い

悪い歯並びの例

歯並びが悪いと、歯と歯の間に隙間や凹凸が生じやすく、歯ブラシが届きにくくなり、効果的に磨くことが難しくなります。歯をしっかりと磨けなければ、歯の表面に歯石や色素物質が蓄積しやすくなり、着色の原因となります。

 

また、歯並びが悪い場合、歯の表面に歯垢(プラーク)も蓄積しやすくなります。歯垢には細菌が含まれていますが、これらの細菌によって酸が生成され、歯が着色してしまうこともあります。

加齢

加齢
 

歯のエナメル質は、歳を取ると薄くなり、その下にある象牙質が透けてくることがあります。象牙質は黄色っぽい色をしているため、歯の色が変わったように見えてしまいます。

歯の着色予防

ご自分でできること

歯の着色予防のためにご自分でできること
 

歯の着色を予防するために、日頃からご自身でできることもあります。まず何よりも、毎食後や起床・就寝の際に、正しい歯磨きを行いましょう。

 

歯の着色が気になるからと、力を込めて磨くのは良くありません(かえって歯が傷んでしまいます)。歯ブラシで歯の表面を優しく、細かく磨き、歯間ブラシなども使用して、歯と歯の間の隙間もきれいにします。歯の着色を防ぐ成分(ホワイトニング成分など)が含まれる歯磨き粉を選ぶのも一つの方法です。

 

ただし、着色を落とすために、多くの研磨剤を含んだ歯磨き粉(ヤニ取り用など)を使うのは要注意です。かえって歯の表面を傷つけてしまい、着色しやすい歯になってしまうこともあります。

 

歯磨きの後は、しっかりと口をすすいで、歯に残った歯磨き粉や食べ物の残りを洗い流します。また、タバコ、コーヒー、紅茶、ワインなど、着色の原因となる嗜好品や食べ物を控えるのも有効です。

歯科医院でできること

精密さを要求される根管治療もポラリス歯科・矯正歯科に
 

ご自身で行える歯の着色予防を心掛けていても、どうしても完璧なケアは難しいものです。やはり歯科医院を定期的に受診し、歯科医師や歯科衛生士によるクリーニングや歯の定期検診を行うのが重要です。

 

歯科医院であれば、着色の原因を見つけ、適切なアドバイスや治療を受けることができます。また、悪い歯並びが原因で歯に着色が生じている場合は、矯正治療を行うことも可能です。

歯が着色してしまったら

歯が着色してしまったら、最も効果的なのは、やはり歯科医院を受診すること
 

「自分なりに様々な予防を行っても、結果的に歯が着色してしまった…」。こんな時、最も効果的なのは、やはり歯科医院を受診することになります。

 

歯周病治療・クリーニングのページでお伝えしていますが、歯を健康に保つには、ご自身で行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェショナルケアを併用することが大切です。歯科医院でのプロフェショナルケアの利点は、歯の着色の程度や原因に応じて、専門的な治療を受けられることです。

 

また、歯の着色を防ぐことも大切ですが、虫歯や歯周病があっては、前提となる歯の健康自体を損なうことになりますから、定期的に歯科医院を訪れ、きちんと歯の状態を診てもらうようにしましょう。

 
ポラリス歯科・矯正歯科では、患者さんの大切な歯を守るために、予防歯科・メンテナンスを重視し、正しい歯磨きの方法や、生活習慣についても丁寧にアドバイスいたします。
 

歯科医院であれば、専用機器を用いたPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)によって、自分では落としきれない歯の汚れを確実に落とすことができますし、より歯の白さを求める方には、ホワイトニングなどの処置も可能です。

 

ポラリス歯科・矯正歯科では、患者さんの大切な歯を守るために、予防歯科・メンテナンスを重視し、正しい歯磨きの方法や、生活習慣についても丁寧にアドバイスいたします。歯の着色が気になる方は、ポラリス歯科・矯正歯科へお気軽にお問い合わせください。